一般スピーカー(コーン型スピーカー)と平面波スピーカーの違いは、<形状歪>と考えられます。
一般スピーカーは、コーン紙のピストン動作範囲が確保できる強度を得るために、円錐状の形状をしています。この形状の振動
板が、振動すると中央部と周辺部が同時に動作するため、スピーカから空気に振動が伝わった後、空気中で、徐々に球面波に変わっている過程を聞くことになります。平面波スピーカーはこの歪がほぼありませんので、音がきれいと感じられるのだと考えられます。
平面波スピーカーでの音の広がり方を、実験で検証しました。
拡散せずに伝わっていく様子をご覧ください。
一般スピーカー(コーン型スピーカー)での音の広がり方を、実験で検証しました。
球面波に変わり拡散してしまっている様子をご覧ください。
平面波スピーカーはその振動板(音の出る面)面積を用途によって変えることで、音の拡がりを正確にコントロールすることができます。(一般的なスピーカーを複数並べることで同様の効果を得ようとする試みはされていますが、構造上の問題からすべての帯域を正確に制御することは困難です)

教会や屋内プールなど残響の多い空間においては、上下への音の拡がりを抑えることで床/天井からの明瞭度低下の原因となる反射音を抑えることで、スピーカーからの音をしっかり聴取者へ届けます。

四方八方に拡がり、反射音を多量に発生させてしまう一般的なスピーカーの場合、聴き取り易くするためには大きな音量
が必要になります。CLD平面波スピーカーであれば小さな音でもはっきりと明瞭に拡声が可能です。

音の拡がりをコントロールすることで、聴かせたい場所にだけ充分な音量を拡声することができます。例えば駅ホームや屋外の大型ビジョンなど、近隣への騒音が問題となる場合には周辺への音漏れを抑えることが可能ですし、展示会など複数のブースで異なる音声を拡声する必要がある場合、それぞれの音が混ざり合い聴き取りづらくなるのを防ぎます
平面波スピーカーが用途に合わせて自由に振動板面積を変化させることで音の拡がりをコントロールできることはご説明しましたが、これにより音の減衰量をコントロールすることも可能となります。一般的なスピーカーの場合、スピーカーから離れるほど大きく音量が下がってしまうため、離れた場所で充分な音量を確保した際には当然スピーカーの近くはうるさくなってしまいます。

平面波スピーカーを線状に構成することでこの減衰量は一般スピーカーの半分に、さらに面状に構成することでさらに減衰の少ない(=遠く離れた場所で充分な音量を確保した際にも、スピーカー直下でうるさくならない)環境を作り出すことが可能です。

大きな振動板面積を構成することで、マイクの指向範囲に影響するエネルギーを最小限に抑えることが可能となり、ハウリングを防ぎます。さらに<音が聴き取り易い><遠くまで音が届く>特性により、小さな音量でも遠くまで明瞭に音を届けられることもスピーカーからの大音量が原因となるハウリングを抑える効果があります。
すり鉢状に奥行き必要とする振動板が不要なため薄型化が容易な事と、今までの一般的なすり鉢状コーン型スピーカーにはどうしても必要だったが軽量/小型が非常に難しいレーム構造やエッジ部なども各種独自技術により改善、軽量/小型/薄型を可能としています。

また平面型の形状が可能にした樹脂性振動板は、雨にも強く、屋外でも安心して使用することが可能です。

株式会社田中建材/平面波スピーカー販売 平面波スピーカーのお問い合わせは音響部までTEL0568-21-3729
本 社:名古屋市西区城西二丁目11番15号 TEL 052-521-2281 (代表)  工 場:愛知県北名古屋市二子四反地15の5 TEL 0568-21-0088  FAX 0568-22-9393